わからないからこそ、向いてる仕事の見つけ方

私は自分が何をしたいのか、やりたいことは何なのか、ということを28歳頃までずっと悩んできました。好きなことも、得意なことも、興味のあることも何もわからない状態でした。そんなわけで私は転職をいくつも繰り返し、明るい未来が思い描けない時期がありました。しかし、私は諦めることなくやりたいことを探し続けます。そして、ついに理解しました。私が真剣に見つめてきたテーマなので、深くお話できるかなと思います。

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自分は何が得意なのか?

自己分析

向いてる仕事はどう見つけたらいいのか?結論からいいますと、自分は何が得意かを知ることから始まると思います。できることですね。私でいいますと、子どもの頃から細かい作業が得意で、手芸が趣味で、説明書や型がなくても脳内でイメージしてその通りに作れる自信があります。ということって、自分の得意分野になりますよね。

そもそも、自分の判断を間違えている場合が高い

問題はここからです。自分の得意を言語化する時、なぜかおかしくなるのです。ここに諸悪の原因があります。少なくとも私にとっては。履歴書には、自己PR欄がありますよね。そこで、自分の強みを書くかと思います。この時の言葉が呪いになるということです。

実際、私は自分の強みを『コツコツ作業が得意』だと判断しました。なぜなら、手芸はコツコツとちまちまと、注意深く熱心に、根気強く取り組まないと完成まで行きつかないから。それができる私は、こういった能力があるのだと思っていたのです。この判断が自分を苦しめることになりました。

得意分野の判断と向いてる仕事の矛盾

やりたいこと 向いてる仕事

コツコツさって、何でしょう?コツコツする仕事といえば、何でしょうか?私はすぐに事務職を連想しました。ここで日本語の難しさと、言葉に対して短絡的に思考してしまう自分が暴露されますね。この時点で起きている連想が、すでにおかしいです。

何でも型に当てはめて考えようとする

なぜなら、事務職といっても種類が多いから。ルーティン事務であったり、1日とて同じ内容ではなかったり、電話がメインであったり、ひたすら入力だったり、多種多様です。これはあらゆる仕事で言えることです。つまり、自分の得意から、職種を連想するのは妥当のようで、ぜんぜん妥当ではないということ。

それを知らないので、「私はこうだから」と自分で判断して仕事をしてきました。結果、何かが合っていないと感じました。「コツコツ作業が得意なハズなのに、なんか楽しくないな」と。それはそうですよね、事務は手芸ではないのですから。

得意を深掘りしてみる(価値観)

深掘り 価値観

私が得意な手芸は、どうして得意なのでしょう?「なぜ?」というさらなる深掘りをいれていきます。手芸というコツコツした作業に対して焦点を当てるのではありません。「なぜ、既製品でも手に入るのに、自分でつくろうとするの?」という価値観に焦点を当ててみてください。すると、見方が変わってきますよね。

価値観を言語化してみる

私の場合はこうでした。「自分がつくったものには愛着が持てる。唯一無二のものだから、人と被らない。アイデアを出すことが楽しい」ということ。これって、事務職ではないですよね。いえ、事務職でもあるかもしれません、私が知らないだけかも。

このように、言葉にしてみることで見えてくる価値があります。そして、選択肢が広がっていきますよね。ここで価値観を知ることができました。ここまできたら、もう進む道も見えてくるのではないでしょうか。

20代は子ども。やりたいことがわからないのは普通。

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とはいえ、価値観がわかっても、仕事選びがわからないままの人は多いです。ここからはマインドの話になります。私は上記のように「何かつくりたい、生み出したい、個性を出したい」という思いがありました。ですが、どんな仕事をすればいいかわかりませんでした。今思えば、そんなものだと思います。20代は子どもです。

わからないのは当たり前だからこそ

わからないのであれば、やってみるしかないんですよね。子どもは経験を重ねて学んでいきます。やってみないとわからないですから。だから私は転職を繰り返しました。価値観を見つけてからの私は2回目の転職で「これだ」というものに運良く出会えました。とはいえ、価値観を考えてこなかった時期も含めると10回くらいは転職をしていますよ。

数を打て、行動せよ

数をうてば、そのうち当たると思っています。行動あるのみ、に基づく信念ですね。子どもは行動してこそ。成功法則だとか、なんとか診断とか占いではありません。経験にヒントがあります。頭であれこれ考えて悩んで葛藤したところで、やりたいことって見えてきますか?何度もいいますが、やってみないとわからないです。

わからないままにするか、行動するか

やりたいこと

「やりたいことがわからない」という人って、行動していますか?行動とは、自分が「これだ」と思うものに出会うまで、何度だってトライ&エラーするということ。私がこれまで見てきた人の多くは、半ば諦めていたり、虚無になっていました。なんなら「意識高い系ですか?」とか「何を目指しているんですか」と聞いてくる人もいました。

目指すものなんて、いきなりはわからない

目指しているものなんて、正直なくてもいいと思います。ここでまた変に決めてしまうと、履歴書の自己PR欄のように自分を縛り付け、決めつけてしまうことにも繋がるからです。どこに着地するかを考えることは大切ですが、時に可能性を狭めます。まずは、やる!それだけ。そのあとに考えていいのです。

時間は命であることを、理解していない

仕事

私は不思議でした。苦しくなっても働く理由が。苦しさにも種類があるとは思いますが、「この仕事が好きではない」とか「この職場が嫌だ」といった、「もう辞めてええやん」と言いたくなるようなネガティブ全開な思いの人なんて特にね。もっと自分を大切にしてほしいなと思います。

時間は命、とても貴重

仕事は時に苦しい時もあります。人生は山あり谷ありですから、そういうメカニズムですから、当たり前です。しかし、山のないような生き方で味わう苦しさを仕事で感じているのであれば、もう少し自己分析してみてもいいのではと思います。

時間は平等にありますよね。一日の大半を仕事で使うわけです。命を削っているというと大袈裟に聞こえますが、実際そうなんですよね。時間は命です。ぼんやりしていようとも、動いていても、笑っていても、苦しみを感じていても、みんな平等に同じ時間を刻みます。命を刻みます。

向いてる仕事を見つけるまで、諦めない

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きっと私は20代のほとんどを、「向いてる仕事を見つけるまで、諦めない」という信念で生きていたんだと今になって思います。何を目指しているかもわからなかったけれど、落ち着いた今だからこそ、まるで答え合わせのようだと感じます。

一日の大半は仕事

やりたいことって、仕事に限った話ではないと思います。しかし、もうここは仕事というジャンルに的を絞って追求していってもいいと思います。先ほども述べたように、一日の大半は仕事ですから。仕事への価値観は人生を豊かにさせてくれます。

嫌だと思っている仕事でも、いいなと思う仕事でも、どんな価値観を抱いていても同じ命を使います。だからこそ、向いてる仕事を見つけるというのは、自分の価値観を大切にして生きていくことでもあると思いますね。

仕事はお金を生み出すけれど

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お金は必要です。とっても大切。お金がないというだけで、精神が削りとられていくような経験をしたことだってあります。まるで、生命線。そもそも、この現代社会ではお金がある程度ないとまともに生きていけません。お金があれば、ある程度のことはできます。本当です。そう考えると、お金は命に次ぐほどにすごいものですよね。

命をどう使うのか

そのお金とは、仕事によって生み出されますね。今は、お金がお金を育てるみたいなFXは置いておきましょう。とりあえず、仕事は命を繋ぐ大切な営みでもあるというわけです。そして、仕事は人との繋がりを生み出したり、自己能力を発揮させたりと、無限の可能性を秘めています。お金以上の価値がそこにはあると私は思っています。

向いてる仕事とは、自分を発揮させるフィールド

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「これだ!」と思った仕事に出会えてからというものの、私は自分というものが発揮されつつあると感じています。代わりの効かない人にもなりつつあると。私が冒頭でもお伝えしたように、得意から追求した価値観でもあるクリエイティビティ。これが出せるのは、仕事あってこそ。趣味では収まりません。

人生を楽しくさせる仕事

人生を面白く、豊かに楽しくさせるのは仕事だと思っています。もちろん、愛する人、家族とも交流も大切。ここに順列はつけられません。それでも、一人の人間として個性の発揮を追求した時に、仕事というアイデンティティは生き様そのものでもあると思うのです。だからどうか、向いてる仕事とか、やりたいことについてはもっと真剣に、貪欲に、失敗を恐れないで行動してみていただきたいです。

転職回数は関係ない、とことん追求せよ

ちなみに私は転職回数が10回といいましたが、失敗の人生だなんて思っていません。人からはいろいろと言われたことも何度かありましたよ。でも、だから何ですか?私は今、自分のフィールドを見つけています。そのために行動してきただけなのです。

だから転職10回は失敗でもなんでもなく、一つの過程でしかありません。当時は大変だったけれど、やがて景色は変わっていくものですよ。何事もやってみないとわからないものです。

この記事を書いた人

しげくに さき
しげくに さき
平成5年生まれ。東京都生まれ、地方育ち。

栄養学科の大学を卒業後、事務職で転職を繰り返す。しかし、「やりたいことがない」と未来へ漠然とした不安を抱える。自分とは何者なのか、20代のほとんどを自己分析にあてる。

28歳の時に自分探しではなく、「自分の能力を発揮する!」と行動で勝ち取ることを腹に決め、好きで得意な「書くこと」へと挑戦する。

クリエイティブな仕事へと方向転換し、月刊編集部で書くことや企画に携わる。その後、フリーランスとして独立。コピーライトを得意とし、セールスライトやプロモーションをメインに活動中。文字に魅力や訴求、想いすべてを集約させることがどうしようもなく楽しいと実感中。

「人は誰もが何かしらの才能を持っています。それを仕事にしていいし、遊び心をもってもいい。行動して、何者かになっていくことがスタート」

『仕事×遊び=書くこと』というタイトルで、2024年2月よりブログ始動。
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