【大人のお遊び】タワマンでスピリチュアルアートを。

私は中学生・高校生の頃、美術部でした(あと吹奏楽部)。小学生の頃から何度か表彰されてきて、私の絵は人から評価されるものなんだという感覚を覚えてから余計に好きになったのかもしれません。絵が特別に上手ではないけれど、内向的な私にとっては、アートというのは自己表現そのものでした。

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大人の私が出会ったアート

いつしか大学生になり、社会人になり、アートは自然と私の中から消えていきました。もはや画材はないし、東京の一人暮らしは部屋も狭い。それに、アートに時間を傾けていられる精神はありませんでした。しかし、29歳になってもう一度目覚めるのです。アートの力はものすごいと感じた出来事です。

タワマンの一室で、アートする

それは、突然でした。私はある起業家さんから「面白いアート活動をやっている人がいるので、参加してみませんか?」とお誘いを受けました。この起業家さんがこれまた若くして成功されている方で、私はこの人の感性にも触れてみたいとずっと思っていました。

お返事はもちろんイエス。ぜひとも参加したいと!もともと好きな分野であり、何よりもこの方からのお誘いは本当に本当に嬉しかったです。

いざ、タワマンへ

約束の日のお昼過ぎ、都内の好立地に佇むオシャレなタワマンに案内されました。私と起業家の方と、他2人の合計4人でした。どうやらそのアートの方は、このタマワンに暮らしており、自室の一部をワーク場所にしているそう。ちなみに、私が行ったこの時点ではプレスリリースの段階で、まだ大々的に外に向かった活動はしていないとのことでした。

スピリチュアル・アーティストなAさん

いよいよ噂の(!?)アーティストさんに出会いました。仮にAさんとしておきましょう。このAさんは穏やかな紳士で、眼鏡が小洒落ていました。明らかに一般人とは違う、こだわりが垣間見えるダンディなメンズ

案内された自室(仕事部屋)兼ワーク部屋は、一言でいえば、絶景のアトリエでした。ドアを開けると広がる大きな窓ガラスからは、タワマン特有の都内の景色が一望できました。そのすぐそばには、100種類を超えた絵の具がズラリ。彼の絵画作品は壁にもたくさん、綺麗に配置されておりました。

無意識に繋がっている人だった

私はこれらの作品をパッと見た瞬間に、「アーティスティック〜!スピリチュアル感ありあり〜!」な心の声が湧き上がりました。もっとも、本人の口からは終日スピリチュアルというワードはありませんでした。

でも、たまにいらっしゃるんですよね。スピリチュアルとかいう枠組みから入らずとも、無意識ですごいものと繋がっているような人を。私の職業柄からくるかもしれませんが。まさにAさんがそういう人でした。

異空間の中で、直感力がビンビンになる

私自身、スピリチュアルや脳科学にはある程度精通しているので、お部屋をみた瞬間に「なるほど」と唸らされました。とんでもない絶景の一室で、100種類以上の画材が並んでいて、あまりにもオシャレな部屋で絵を描く環境なんて、普通ありますかね?私は知りませんでした。古びた美術室の、古びた臭いのする、じめっとした空間ではないのです。

最上級の環境にて

都会の一等空間はラグジュアリーで、その上アート活動して本格的なお部屋で、流れる空気はとても心地が良くて、いい香りも気のせいかするし、いい音楽(BGM)まで流れているし、ワインまで気前よく開けていただいて、至れり尽せりでした。Aさん、最高にオシャレでかっこよすぎる。もはや直感力がはたらかないわけがありません。すごい空間でした。

本当はこのAさんというアーティストをぜひともご紹介したいものの、今はまだ控えさせていただきます。お伺いしていませんからね。それもそうですが、知る人ぞ知る、いや、繋がれる、という秘匿感もいいのかもしれませんよね。

なーんて、勝手に思ってしまいましたが。都会的で秘密のアトリエを体験できた私は、Aさんをシークレットにしておきたい、なんて思ってしまうほどには本気で素敵だと惚れ惚れさせられました。

スピリチュアル・アートが生まれる瞬間

ところで、どのようなアートかといいますと、8割が抽象画です。「この絵にはどんな意味が込められているんだろう?」「どういう感情で描かれたのかな」「悩んでいる時に描かれたのかな」など、見る人によって解釈が広がるような、不思議な絵ばかりでした。時に、何か本質的なものさえ見えてきて、「あ、これはスピリチュアル・アート」と思ったことさえありました。

何でもOK。好きに描いていい。

こういったスピリチュアル・アートを「自分の手で、好きに描いてみよう!」というのが、Aさんのコンセプト。では、どうやるのか?A3大くらいのまっさらなキャンバスが手渡されます。あとは、ここにある好きな絵の具で好きに描いていいのです。

とはいえ、いきなり手が動かない人も多いです。Aさんはまず、ご自身で実際に手を動かして例を見せてくれます。筆(これまたすごい種類)や、ティッシュでぼかしたり、時には人の指でペタペタ塗り、また、たっぷり含ませてポタポタと水滴調にしたり、もう様々でした。

何の心配もいらない

アトリエも汚れ防止のビニールが貼られているので、常識の範囲内でアートに対してはっちゃけてもOK。筆を振って、絵の具を飛ばすなども有りでした。何気にすごい体験。よくあるような何かを模写するのではなく、また「こうでなければ」といった決まりきった固定の手法を使わないので、正解がありません。

描き手も安心感を持ちます。いい意味で目的がなく、変に頭をひねることなく、直感のままに遊べました。こんな体験は初めてでした。自分の内側がいつの間にか、アートとして表現されていくのです。

私、ピンクだったんだ!?

スピリチュアル アート タワマン

Aさんのアトリエで出来上がった、私のスピリチュアル・アートはピンクの主張がすごかったです。そんなつもりはなかったのですが、「変性意識状態で描いていたらピンクになりました」と言いたい。このアートに関する話はもう少し後ろでお話ししますね。

とりあえずは、この日の流れから。Aさんのアトリエ内で2〜3時間くらい描いたり、おしゃべりしたり、窓から見える東京の風景をぼんやりと眺めたり、心地よい空間をご一緒にでき、時間はあっという間でした。

ひとときの時間

その後、自然乾燥が必要です。時間も時間で、「ご飯に行こっか!」ということになり、アートを部屋に残して近場でご飯へ。みんなでワイワイと、時に深い話をし、気がつけばここで3時間は経っていたかと思います。この日の全体的な時間経過の早さには驚かされます

東京の夜景が高揚感を誘う

ふたたびタワマンに戻り、アート作品の乾燥具合をチェック。というよりも、Aさん宅があまりにもナイスで、そっちに感激ばかりしていました。お昼時とは違った雰囲気が、窓から全体的に溢れていました。素晴らしき東京の景色。極上でした。きっと、夜に描くアートもまた違ったインスピレーションが生まれるのでしょうね

肝心のアート作品ですが、他の人のものは完全に乾いていましたが、私のだけはまだ若干怪しかったです。ですので、お手提げにはいれられず、手持ちでそっと持って帰りました(道中、人が少なくてよかったー)。

大人になってからの本気の遊びアート

このアート体験は2023年3月でした。この記事を執筆している今は、2024年2月下旬。一年が経っていました。個人的には「もう一年」というよりも「まだ一年」です。

昔の素晴らしき記憶のようで、実はたった一年前。この絵を描いた頃から、思えば現実は常に急展開していったように思います。もしかすると、アートの力で私の心が広がっていったのかもしれません。

アートは残るからこそ味がある

大人になってから、はじめてアートでこんなにも楽しくなれました。まさに、大人の遊びといいたい。脳がワクワクする新しい経験でした。それでいて仕事にすらなりえそうな、心と精神の本気の遊び。あの時の思い出が、今もこのアートを通して思い出されます

今だからこそ思う、人生の節目のようなアート。私は何を思い、このアートを描いたのだろう?いや、私の心の底には何があったのだろう?と。ふと思いを馳せるのが楽しいです。アートには力があります。自分の心が見えてくる。そして、元気になれる。人と分かち合える面白さ。あとで見返しても楽しい。究極のクリエイティブです。

スピリチュアル・アートに込めた想い

実際の作品(当時の写真をコラージュ)

この絵がどのように出来上がったのかを、最後に書き記したいと思います。Aさんは「好きなように描いてくださいね」と、強要もしなければ指南もされません。すべてOK。じっと見守ることもいい意味でなく、全身がゆるんだ状態で描くのです。

描いていく中で私が思ったのは、「私には何ができるだろう?」という自分への問いでした。自分を表現していきたいといった積極的な思いではなく(私あるあるなんです、この気持ち)、「私は社会的にどんな生き方ができるだろう? 何を伝えていきたい?」といった視点でした。

気がつけば、出来上がっていた

中心から書き出しました。緑をポツポツと垂らしました。それから、ピンクが使いたくなり、外側からガシガシと心往くままに塗りたくりました。重ねて重ねて、気がつけば形になっていきました。

そして、もっと気がつけば中心は地球のようになりました。8割が出来上がってきた頃に、私は心の中でタイトルをつけました。『愛地球』と。愛・地球博ではなくね(笑)。でも、好きなように見てくれたらなぁと思います。

【小話】CHANELのインスピレーション

引用元:CHANEL公式サイト:プルミエール オリジナル エディション https://www.chanel.com/jp/watches/p/H6951/premiere-edition-originale/

ちなみに、このアートを前にSNSで公開してみたところ、「そのフレーム(周囲のピンク)はCHANELが初めて腕時計を作った時に、インスピレーションを得たフランスのお庭の形で、その向こう側に広がる別の世界」なんていう、ありがたすぎる御言葉をいただいちゃいました。

変性意識状態だったのかもしれない

ぜんぜんそういう意識がなかったので、ものすごく嬉しかったですね!私自身、CHANELの腕時計はずっと憧れで欲しいので、潜在意識下にあったのかもしれません。もっといえば、その潜在意識がまた何か大きなものと繋がっていたのかも。

アートって、人にシェアすることでさらに面白く深くなるなぁと感じました。こういう活動、絵が昔から大好きだった自分もやってみたいです。私が開催したら、参加してみたい方、いらっしゃいますか?なんちって。ここまでお読みいただきありがとうございました。


この記事を書いた人

しげくに さき
しげくに さき
平成5年生まれ。東京都生まれ、地方育ち。

栄養学科の大学を卒業後、事務職で転職を繰り返す。しかし、「やりたいことがない」と未来へ漠然とした不安を抱える。自分とは何者なのか、20代のほとんどを自己分析にあてる。

28歳の時に自分探しではなく、「自分の能力を発揮する!」と行動で勝ち取ることを腹に決め、好きで得意な「書くこと」へと挑戦する。

クリエイティブな仕事へと方向転換し、月刊編集部で書くことや企画に携わる。その後、フリーランスとして独立。コピーライトを得意とし、セールスライトやプロモーションをメインに活動中。文字に魅力や訴求、想いすべてを集約させることがどうしようもなく楽しいと実感中。

「人は誰もが何かしらの才能を持っています。それを仕事にしていいし、遊び心をもってもいい。行動して、何者かになっていくことがスタート」

『仕事×遊び=書くこと』というタイトルで、2024年2月よりブログ始動。
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