私はなぜか、型なしでぬいぐるみが作れます。服だって作れます。立体物の組み立てが頭の中で出来るからです。別に制作を習ってきたわけではありません。これ自体が才能だと言ってくださる人もいます。実際は、アイデア脳を使っているだけです。順序があるのです。しかし、マニュアルではありません。私の仕事である「コピーライト」でも同じなのです。それを説明していきますね。
頭の中のアイデアから始まる
ぬいぐるみ作りとコピーライト、ぜんぜん違う二つの分野であり、どちらも出来る私からしてみれば、同じ感覚で進めています。出来上がるものが、ぬいぐるみか、文字という無形であり有形にもなりえるものになるかの違いです。つまり、完成までの過程は同じなわけです。それを説明していきますね。
いかに脳内から取り出すか
私はぬいぐるみ作成の前に、まずは完成イメージを2次元的に書き出します(ただの落書き)。上手に描けたかは重要ではなく、自分の脳内アイデアをとりあえず何でもいいから絵で具現化させることから始まります。
これ、コピーライトでも同じです。このコピーはどこで使うのか?どういうサイズで、どの位置で、どんな場面で見られるのか?すでに完成された看板のようなイメージが脳内で浮かびます。それを紙に書き出すだけです。
各パーツの組み立て作業
ぬいぐるみは、いくつかのパーツが組み合わさって出来上がります。写真にも載せているのは、私の大好きなグローグー(STAR WARSシリーズ:マンダロリアンの大人気キャラ)。いい例です。例えば、顔といえど細かなパーツはいろいろです。目の立体さ、目の周り、耳、口、要素はたくさん。中でも私は、キャラの土台でもある顔(輪郭)から作っていきます。
コピーライトでも、土台になる顔が必要です。その言葉を探していきます。何を一番伝えたいのか。それは言葉そのものかもしれないし、1つの言葉に限らず雰囲気かもしれない。マーケティング用語でいえば、訴求点です。何を伝えたいのかの土台になります。
アイデアを広げつつ、整理整頓
土台という軸ができあがれば、あとは枝葉のように広げていくだけです。あと、肉付けです。立体的につくっていきます。とにかくここは手を動かします。脳内完結させず、トライアンドエラー、実践あるのみです。具現化させていきます。
ぬいぐるみ制作時、私はおおよその各パーツが出来上がったら、仮配置を試みます。各パーツの本来あるべき位置へ並べていく作業です。この段階では、まだくっつけません。置いてみることで、完成へと近くなるからです。違和感があれば作り直します。この繰り返しの微調整です。
いらないものはカットするなどをして、どんどん理想へと近づけさせます。大前提のアイデアは最初に紙に書き出しているので、その後が動きやすいです。土台は出来上がっているので、ここにきた段階で、アイデアは新たに出なくても大丈夫。大きく悩むことはありません。
寝かせたコピーライト
ぬいぐるみであれ、コピーライトであれ、基本的に一晩置かせます。なぜなら、目が慣れてしまったから。感覚も新鮮さがなくなり、作り手の自分が作品に対して俯瞰して見れなくなっているからです。確認をするには、客観的な視点が必要です。
「誰かに確認してもらったら?」そう思う人もいるでしょう。結論、だめです。この段階で他者のアイデアを取り入れてしまうと、自分の色がとれていき、純粋なアイデア性が失われてしまうからです。人の意見は、この作品が自分の中で完成したあとです。さて、そんなわけで自分で確認するにはワケがあります。
煮詰めたコピーライト
ただの客観的な確認ならば、他者からの意見をもらえばそれで済みます。しかし、ここからさらに突破してこそ、作品に味が出てきます。自分で追求することは、味わい深いです。カレーは当日よりも翌日の方がおいしいです。ぬかづけも当日より、育てた日数で味が出てきます。それと同じ。
時間と精査を繰り返して煮詰めたものにはエネルギーが宿ります。ここまできて、ようやく唯一無二の作品になるのです。決して同じものは一つとしてない、オリジナルです。クリエイティブの追求です。もうゴールは間近です。あとは煮詰めて煮詰めて、煮詰めるだけ。
唯一無二の型なし作品の完成
型なしの作り方は、いざ完成した時の感動が大きいです。完全にオリジナルだから。誰の思想も入っていない、自分の脳内が具現化したものだから。これはものすごい達成感と愛着が湧きますよ。強い喜びでです。
もし、マニュアルがあって、それ通りに淡々と作っていたのであれば味わえなかったでしょう。作品の完成度に深みはありません。制作という作業だけでなく、アイデアという無形であり根幹になる部分も自分発だからこそ、完全オリジナルです。
アイデア脳を活かすために
何をつくりだすにしても、テクニックはある程度は大事です。形にするためには、ある程度のやり方は世の中にあります。使う道具も大体は決まっていますからね。
しかし、クリエイティブ(プロ)は技術とアイデア勝負。つまり、どこかで自分のエッセンスを入れていく必要があります。そのために、煮詰めるのです。いろいろなやり方を試して、合わせてみては試行錯誤。このトライアンドエラーが、実際に形となり具現化していくのです。
この記事を書いた人
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平成5年生まれ。東京都生まれ、地方育ち。
栄養学科の大学を卒業後、事務職で転職を繰り返す。しかし、「やりたいことがない」と未来へ漠然とした不安を抱える。自分とは何者なのか、20代のほとんどを自己分析にあてる。
28歳の時に自分探しではなく、「自分の能力を発揮する!」と行動で勝ち取ることを腹に決め、好きで得意な「書くこと」へと挑戦する。
クリエイティブな仕事へと方向転換し、月刊編集部で書くことや企画に携わる。その後、フリーランスとして独立。コピーライトを得意とし、セールスライトやプロモーションをメインに活動中。文字に魅力や訴求、想いすべてを集約させることがどうしようもなく楽しいと実感中。
「人は誰もが何かしらの才能を持っています。それを仕事にしていいし、遊び心をもってもいい。行動して、何者かになっていくことがスタート」
『仕事×遊び=書くこと』というタイトルで、2024年2月よりブログ始動。
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